株式会社マルエイ

ガラスの誕生は、紀元前数千年までさかのぼるといわれる。メソポタミヤかエジプトの船乗りが砂浜で焚き火をしていて、たまたまそばにあった岩塩で潮風を遮るため壁を作ったところ、岩塩が焚き火の熱で溶け、砂と反応しガラスらしきものが出来たと云われています。悠久のときを経て、用途に合わせて様々なガラスの製法が開発され、私たちの身近な存在で欠かせないものになっています。

ガラスの種類 原料 特徴 用途
ソーダ石灰ガラス 珪酸ソーダ灰石灰 ・軽くて硬い
・安価で丈夫
コップ・ビン・板ガラスなど
鉛クリスタルガラス 珪酸炭酸カリウム酸化鉛 ・軟らかく重い
・屈折率が高い
・透明度が高い
・鉛を多く含む、一般的にクリスタルグラスといえば鉛クリスタルガラスです。
・鉛の割合が多いほど繊細で輝きが増しますが、傷がつきやすくなります。
高級香水瓶・高級食器・ワイングラス・切子など
硼珪酸ガラス
(ほうけいさん)
珪酸硼酸ソーダ灰 ・耐熱性のあるホウ素を加えることで熱に強くなります。 バイアル瓶・アンプル・試験管など
カリクリスタル
ガラス
珪酸炭酸カリウム石灰 ・軽くて硬いカリウムを多く含むガラス。 メガネのレンズ・ボヘミアグラスなど
石英ガラス 石英 ・透明度が高い。
・熱に強い
・薬品に侵されにくい。
・ガラスの主成分である珪素が100%に近いもの。
望遠鏡・光学機器・光ファイバーなど
カレット 生産過程で不良品として除去カレットといいガラスの原料となります。 ・けい砂、石灰、ソーダ灰等天然の資源を節約できます。
・原料を溶解する時間を短縮できます。
・熱エネルギーの節約につながります。
・化学分解で発生するCO2の減少により地球温暖化ガスの排出削減につながります。
珪酸(けいさん) 珪素(Si)と酸素(O)の化合物(SiO4)ガラスの主原料、珪石が細かくなった珪砂に含まれる。
ソーダ灰 ガラスの主原料である珪石、珪砂を溶けやすくする。
石灰 ガラスに化学的耐久性をもたせる。
炭酸カリウム ソーダ灰と同様珪石、珪砂を溶けやすくする。
酸化鉛 ガラスの屈折率を大きくし、透明感を高める。
硼酸(ほうさん) ガラスの膨張率を下げて、耐熱性を高める。
石英 「石英」とは、二酸化珪素の特定の結晶型を指す語ですが、二酸化珪素全般を意味することもあります。「シリカ」は二酸化珪素の総称です。「水晶」は石英の俗称ですが厳密な定義はなく、宝飾用に使われるものに限定されることもあります。紫水晶と紅水晶は、それぞれ第二鉄とチタンを微量に含有する結晶です。「珪石」は工業的に用いられる珪素原料の総称で、石英結晶の含有率が高いペグマタイトの白珪石もありますが、多くは水成岩などの混合物となっています。